10月4日は徒歩の日。「1日8,000歩」は、実は「1日60分」の言いかえだった、という小さな発見

秋の並木道を、それぞれのペースで歩く人たちのイラスト

多くの方が、「健康のためには、やっぱり1日1万歩は歩いたほうがいいの?」と思っているかもしれません。

10月4日は「徒歩の日」です。「と(10)」と「フォー(4)」で「とほ(徒歩)」の語呂合わせで、日ごろから歩く習慣をつけて健康になろうと、2004年に「徒歩を楽しむ会」が定めました。そこで、国の運動の目安を読んでみると、よく聞く「1日8,000歩」は、もともと歩数ではなく「時間」の目安でした。

「8,000歩」は「60分」の言いかえ

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、体を動かす目安が、次のように書かれています。

1日の目安歩数にすると
大人(成人)歩くこと、またはそれと同じくらい以上の強さの身体活動を60分以上約8,000歩以上
高齢の方歩くこと、またはそれと同じくらい以上の強さの身体活動を40分以上約6,000歩以上

つまり、主役は「時間」で、歩数は「だいたいこのくらい」という言いかえなのです。しかも「身体活動」には、運動だけでなく、家事などの日常の動きも含まれます。掃除や買い物、自転車での移動など、歩くくらいの強さで体を動かした時間も、この60分に数えてよいことになります。

「1万歩も歩けない…」とがっかりしなくても大丈夫。毎日の暮らしの中で動いている時間を足していけばいいと思うと、少し気持ちがラクになりますね。

日本人は、ふだんどのくらい歩いている?

国の健康づくりの計画「健康日本21(第三次)」には、日本人の1日の平均歩数と、これから目指す歩数がのっています。

いま(2019年度)目標(2032年度)
20〜64歳の男性7,864歩8,000歩
20〜64歳の女性6,685歩8,000歩
65歳以上の男性5,396歩6,000歩
65歳以上の女性4,656歩6,000歩

どの年代も、目標まであと少し。大きく増やすのではなく、「ちょっと足りない分」を足せばいいことがわかります。

「今より10分多く」から始めよう

厚生労働省は、「今より10分多く、元気にからだを動かす」ことをすすめています。これを続けると、死亡のリスクを2.8%、生活習慣病になるリスクを3.6%、がんになるリスクを3.2%、ロコモや認知症になるリスクを8.8%下げられると紹介されています。

徒歩の日に、いかがですか
  • ひと駅・ひと停留所ぶん歩く:帰り道にひとつ手前で降りるだけで、10分くらいの散歩になります。季節の景色を楽しむ時間にもなります。
  • エレベーターより階段:1〜2階分だけでも、毎日続けると立派な「プラス10分」の一部です。
  • 座りっぱなしをときどき区切る:ガイドでは、座っている時間が長くなりすぎないように注意することもすすめています。テレビのCMの間に立ち上がるなど、こまめに体を動かしてみましょう。

※持病のある方や、体調に不安のある方は、無理をせず、かかりつけの医師に相談してから始めてください。

まとめ

10月4日は「徒歩の日」。そして、よく聞く「1日8,000歩」は、「歩くくらいの動きを1日60分」という時間の目安を、歩数に言いかえたものでした。家事や移動で動いた時間も数えられるので、まずは今より10分多く動くところから始めれば大丈夫です。

今日はいつもより10分だけ、遠回りして歩いてみてはいかがでしょうか?

※2026年10月4日時点の情報です。

参考にした情報