10月3日はアンパンマンの日。最初のアンパンマンは「人間のおじさん」だった、という小さな発見

パン屋さんの棚に並ぶあんパンと、絵本を読む親子のイラスト

多くの方が、「アンパンマンって、いつからいるんだろう?」と思っているかもしれません。

10月3日は「アンパンマンの日」です。1988年のこの日に、テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送が始まったことにちなんでいます。でも、アンパンマンの歴史をたどってみると、いま私たちが知っている姿とは、ずいぶん違う始まりがありました。

最初のアンパンマンは「人間のおじさん」だった

アンパンマンが初めて登場したのは1969年。作者のやなせたかしさんが書いた大人向けの童話の中でした。そこに出てくるアンパンマンは、顔があんパンのヒーローではなく、マントをつけて空を飛ぶ、ふつうの人間のおじさんです。おじさんは、おなかをすかせた子どもたちのところへ飛んでいき、あんパンを配ります。

いまの「顔があんパンのアンパンマン」が絵本になったのは、その数年後のこと。自分の顔を食べさせて、おなかをすかせた人を助ける。その姿は、最初の「パンを配るおじさん」から、ずっとつながっているのです。

アンパンマンのあゆみ
  • 1969年:大人向けの童話に、パンを配る人間のおじさんとして登場
  • 1970年代:顔があんパンのヒーローとして、子ども向けの絵本に
  • 1988年10月3日:テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送が始まる(アンパンマンの日)

やなせたかしさんが考えた「正義」

やなせたかしさんは、戦争で食べ物のない苦しさを経験しました。そこから、本当の正義とは、悪者をやっつけることよりも、おなかをすかせた人に食べ物を分けることだと考えるようになったといわれています。

アンパンマンが、敵のばいきんまんをやっつけたあとも、また助けに行く。顔をあげるとき、自分も力が弱くなる。そんな少し不思議な決まりごとにも、「人を助けるのは、自分も痛みをともなうこと」という思いが込められているのかもしれません。

アンパンマンの日を楽しむ3つのヒント

  • 絵本をもう一度読んでみる:子どものころに読んだ絵本を、大人になって読み返すと、また違う気づきがあります。親子で読めば、それぞれの受け取り方の違いも楽しめます。
  • 朝ごはんにあんパンを:近所のパン屋さんのあんパンを食べ比べてみるのも、小さな楽しみになります。
  • 作者のふるさとを知る:高知県香美市には「やなせたかし記念館」があり、作品や原画にふれることができます。旅の計画に入れてみるのもいいですね。

まとめ

10月3日は、1988年にテレビアニメが始まった「アンパンマンの日」です。そして最初のアンパンマンは、おなかをすかせた子どもたちにパンを配る、人間のおじさんでした。

いつも見ているキャラクターにも、こんな始まりの物語がある。今日は、身近な人と「最初のアンパンマン」の話をしてみてはいかがでしょうか?

※2026年10月3日時点の情報です。

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