10月は食品ロス削減月間。家庭からの食品ロスは年233万トン(令和5年度推計)――「直接廃棄・食べ残し・過剰除去」の3つに分けて、家で見直すところ

10月は「食品ロス削減月間」で、10月30日は「食品ロス削減の日」です。まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を減らそう、という月です。
食品ロスというと、お店や工場から出るものを思い浮かべるかもしれません。ところが消費者庁の資料を開いてみると、食品ロスの約半分は家庭から出ていました。しかも家庭の分は、捨て方によって3つに分けて数えられています。この記事では、その数字と内訳を見て、内訳ごとに家で見直せるところを考えます(消費者庁・農林水産省の資料。2026年10月17日に確認)。
食品ロスは年464万トン、そのうち家庭から233万トン
消費者庁の「食品ロス削減関係参考資料」(令和8年1月14日版)にある令和5年度推計の数字です。
| 区分 | 量(令和5年度推計) |
|---|---|
| 食品廃棄等(食べられない部分もふくむ) | 年間2,104万トン |
| そのうち食品ロス | 464万トン |
| └ 事業系(お店・工場など) | 231万トン(50%) |
| └ 家庭系 | 233万トン(50%) |
資料には「食品ロスの約半分は家庭から」と書かれています。事業系と家庭系は、ほとんど同じ量です。また、年間1人当たりの食品ロス量は37kgとされています。これは家庭の分だけでなく、事業系もあわせた食品ロスを1人当たりにした量です。
※ここで使ったのは令和5年度推計の数字です。これより新しい年度の推計が出ているかは、この記事では確かめていません。
家庭の233万トンは、捨て方で3つに分かれる
同じ資料では、家庭系の食品ロスを次の3つに分けています。
いちばん多いのは直接廃棄の100万トン(43%)、ほぼ同じくらいなのが食べ残しの97万トン(42%)、そして過剰除去の36万トン(15%)です。直接廃棄と食べ残しだけで、家庭の分の8割を超えます。
言葉だけだと少し分かりにくいので、ふだんの台所の場面に置きかえると、おおまかにはこうなります。
- 直接廃棄:料理に使ったり食べたりしないまま、そのまま捨ててしまうもの
- 食べ残し:作ったり器に盛ったりしたけれど、食べきれずに捨ててしまうもの
- 過剰除去:野菜の皮を厚くむくなど、食べられるところまで取り除いて捨ててしまうもの
内訳ごとに、家で見直すところ
3つは捨てる場面がちがうので、見直すところもちがいます。ここからは資料の数字ではなく、内訳の言葉から考えた見直しの例です。全部をいっぺんにではなく、自分の家で多そうなものから1つ選ぶくらいがちょうどいいと思います。
直接廃棄(43%):「使わないまま」を減らす
使わないまま捨てるのは、多くの場合、家にあることを忘れていたか、使いきれない量があったかのどちらかです。買い物の前に冷蔵庫や棚の中をひと目見ておく、すでにあるものから先に使う、という順番を決めておくと、この「使わないまま」は減らしやすくなります。
食べ残し(42%):「作る量・盛る量」を合わせる
食べ残しは、作った量や盛った量が、食べる量より多かったときに出ます。家族の予定や食べる量に合わせて作る、器には少なめに盛っておかわりできるようにする、残りそうなら食べる前に取り分けて次の食事に回す、といった工夫が考えられます。持ち越すときは、傷みやすいものに気をつけて、早めに食べきるのが前提です。
過剰除去(15%):「むきすぎ・切りすぎ」に気づく
いちばん少ないのが過剰除去ですが、毎日の下ごしらえで少しずつ出るものです。皮のむき方や、へた・根元の切り落とし方を一度見直してみると、食べられるところが思ったより残っていることがあります。
この捨て方は、3つのどれ? 札を仕分けてみよう
- 直接廃棄
- 食べ残し
- 過剰除去
冷蔵庫の奥で見つけた、袋を開けていないままのおかずの素を捨てた
答えは「直接廃棄」。料理に使わないまま、そのまま捨てたものです。家庭の分ではいちばん多い43%(100万トン)。
大根の皮を厚くむいて、むいた皮をそのまま捨てた
答えは「過剰除去」。食べられるところまで取り除いて捨てたものです。家庭の分の15%(36万トン)。
多めに作ったカレーが鍋に残り、食べきれずに捨てた
答えは「食べ残し」。作ったけれど食べきれなかったものです。家庭の分の42%(97万トン)。
買ったことを忘れていた野菜が、使わないうちに傷んで捨てた
答えは「直接廃棄」。料理に使わないまま捨てたものです。買い物の前に冷蔵庫を見ておくと減らしやすいところです。
10月30日は「食品ロス削減の日」、那須塩原市で全国大会
農林水産省の案内によると、令和8年10月30日(金曜日)に、栃木県那須塩原市で「令和8年度食品ロス削減全国大会」が開かれます。
家庭の分の233万トンは、一つひとつの家の台所で、少しずつ出たものの合計です。10月30日の「食品ロス削減の日」までに、直接廃棄・食べ残し・過剰除去のうち、自分の家ではどれがいちばん多いかを、一度だけ気にしてみる。それだけでも、数字の見え方が少し変わりそうです。
※2026年10月17日に、消費者庁・農林水産省の公式の資料で確かめた情報です。数字は令和5年度推計です。食品の保存や、持ち越した料理を食べてよいかの判断は、食品の表示や保健所・自治体の案内を確かめてください。
参考にした情報
- 消費者庁「食品ロス削減関係参考資料(令和8年1月14日版)」(令和5年度推計。2026年10月17日に確認)
- 農林水産省「10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」!」(2026年10月17日に確認)



